復興・復旧対策

■事前復興対策
  〜事前に復旧・復興と地域社会の姿を重ね合わせて計画する〜

 ■復旧・復興とは?
 復旧・復興の意味について、復旧とは、被害や障害を修復して従前の状態や機能を回復することであり、復興とは、単に従前の状況に復旧するのではなく、長期的展望に基づき、市街地構造や住宅形態、社会経済を含めた地域の総合的な構造を抜本的に見直し、新しい市街地や地域の創出を目指すことをいいます(日本自然災害学会編『防災辞典』築地書館、2002年)。
 では、実際の被災地ではどのような復旧・復興対策が取り組まれてきたのでしょうか?
関連情報→災害復興マニュアルについて















 ■災害事例
<阪神・淡路大震災(1995年)>
 都市における復旧・復興対策の重要性が明らかになったのが阪神・淡路大震災でした。その理由は、復旧・復興対策は次の予防につながる社会的影響の大きな対策であり、また、震災後生活再建に関わる様々な行政サービス需要が多層から出され、平時にはない重要な意思決定や合意形成を次々と迫られたからです。
 阪神・淡路大震災では、大都市における未曾有の被害を経験したことから、都市復興の基本方針として、災害に強いまちづくりを明確に位置付け、ハード面での復興都市計画事業やソフト面での防災システム等の計画が導入された。ただ、事前の準備がなかったこともあり、当時の総合計画を下敷きとする総花的なメニュー、部門ごとの縦割り計画、早期復興を最優先と考えるムード、復興都市計画事業による社会的影響など、様々な問題点が指摘されました。
 こうした問題に的確に向き合うため、やはり災害前から復興の考え方や進め方などを考えておくべきとする「事前復興」の考え方が注目されるようになりました。例えば、東京都では、@震災復興マニュアル(行動計画)の策定、A条例等の制定、B復興模擬訓練の実施などが進められています

 ■弊社からのご提案
 
事前復興対策で大事な点は、1)「事前復興」の概念、必要性を関係者が理解した上で、2)過去の災害復興事例等を参照し、3)自らの地域の被害や地域特性、将来ビジョンに相応しい復興対策シナリオ(行動手順)、及び、4)復興メニュー(復興施策)を検討し、マニュアル化しておくこと(「震災復興マニュアル」)、また、専門的なアドバイスを得るために、5)体験者や専門家とのネットワークを作っておくことが重要です。
 被災した生活や地域(都市)を立て直すためには、将来の長期的ビジョンとその実現へのシナリオ、関係者が納得できる計画策定過程、裏付けのある財源の確保などが必要です。
 その出発点として、まずは、災害後の地域の被害やその連鎖と自らの組織の役割を時間の流れに沿ってイメージしてみましょう。

 ■弊社の主な実績
・『地方公共団体における復旧・復興についての検討調査業務』(内閣府、2007年)
・『復興準備計画策定の推進に関する調査』(内閣府、2006年)
・『文京区震災復興マニュアル策定業務』(東京都文京区、2004年)
・『地方公共団体における復旧・復興についての検討調査』(内閣府、2002年)
・『震災復興における法制度上の課題に関する調査委託』(東京都、2000年)
・『海外における復興施策調査業務(国土庁、2000年)、他

■復旧・復興セミナー
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■復興模擬訓練
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